下山ダニーロの気まぐれ日記

95年生まれサラリーマンの日記です。

エスカレーターから学ぶ、初期ルール整備の大切さ

 今回は、日常でエスカレーターを利用する中で、初期ルール整備が十分にされなかったために、現状で起きている課題について考察します。

 エスカレーターにおいて初期ルール整備不足といえる点は、階段としても利用ができる点です。階段の法規制として、建築基準法では4m毎に75cm以上の「踊り場」と呼ばれる平面のスペースを設けなければなりません。踊り場は、転落等があった際に最下部まで落ちるのを防ぐ役割として機能しています。しかしながら、エスカレーターは法規上階段とはみなされていないため、踊り場が不要になります。上記からわかる通り、現状、エスカレーターは階段として利用されているにも関わらず、階段としての法令が適用されていないのです。これは、エスカレーターが普及していく段階での初期ルールの整備不足としか言いようがありません。

 最近では、歩行禁止のアナウンスや掲示によってエスカレーターの歩行を止めるよう促しているケースをよく見かけます。しかしながら、階段として利用することによってスピーディーに階を移動ということを知ってしまった以上、止めさせる術としてアナウンスや掲示物程度では不可能だと思います。極端な例をあげると、スマホガラケーに戻すよう促されても、ほぼ全員の人が聞かないのと同じことです。

 解決方法としては、法規制を行った上で、エスカレーターがある場所に監視員を配備して取り締まる以外に無いと考えます。これが現実的ではないのは明確ですが、エスカレーターの歩行がスタンダードになってしまった以上、それを止めさせる(不便な)方向へ変えるには、利用者にデメリットしかなく、相当の費用と労力が必要になります。

 したがって、何か新しい設備やサービスを導入する際は、考えうる法整備をきちんと行っておく必要があると考えます。個人の日常単位や仕事中の些細な場面でもこれが当てはまるケースは多々あるので、エスカレーターを反面教師に生きていきます。また、今後エスカレーターの歩行規制がどのように進んでいくのかも注目していきたいです。ではまた。